ツール・ド・ロマンディ2014(UCI WorldTour)-Review

春のスイスを舞台となるツール・ド・ロマンディは、例年クラシックからステージレースシーズンへの移行を告げる大会に。

そして、今年もやはりステージレーサーがその期待に違わないレースを展開しました。

約2ヶ月後のツール・ド・フランスを見据えた選手たちの競演を振り返ってみます。

 

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ツール・ド・ロマンディ2014(UCI WorldTour)-4月29日~5月4日

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プロローグ | 第1ステージ | 第2ステージ | 第3ステージ | 
第4ステージ | 第5ステージ | 最終成績
 

●プロローグ(アスコナ、5.57kmITT)-4月29日

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【結果】

1.ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) 6:22

2.ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ) +04″

3.マルセル・キッテル(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ) +04″

 

【総合】

1.ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) 6:22

2.ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ) +04″

3.マルセル・キッテル(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ) +04″

 

●ヤングライダー賞

ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) 6:22

 

●チーム総合

オメガファルマ・クイックステップ 19:24

 

フルリザルト(大会公式サイト)

 
【レースレポート】
DAILY NEWS 2014.04.30(サイクリングティップス日本語版・翻訳)
 

© OPQS/Tim De Waele
© OPQS/Tim De Waele

 

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●第1ステージ( アスコナ ブリガーバート~シオン、88.6km)-4月30日

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【結果】

1.ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ) 2:11:11

2.ヘスス・エラダ(スイス、モビスター チーム) s.t.

3.ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ) s.t.

 

【総合】

1.ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) 2:17:33

2.ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ) +05″

3.ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ) +05″

 

●山岳賞

ヨハン・チョップ(スイス、イアム サイクリング) 8pts

 

●ヤングライダー賞

ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) 2:17:33

 

●チーム総合

オメガファルマ・クイックステップ 6:53:05

 

フルリザルト(大会公式サイト)

 
【レースレポート】
DAILY NEWS 2014.05.01(サイクリングティップス日本語版・翻訳)
 

© Orica-GreenEDGE
© Orica-GreenEDGE


 

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●第2ステージ(シオン~モントルー、166.5km)-5月1日

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【結果】

1.ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ) 4:12:22

2.トニー・ヒューレル(フランス、チーム ヨーロッパカー) s.t.

3.ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック ファクトリーレーシング) s.t.

 

【総合】

1.ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ) 6:29:50

2.ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) +05″

3.ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ) +10″

 

●山岳賞

ヨハン・チョップ(スイス、イアム サイクリング) 12pts

 

●ポイント賞

マルティン・コーラー(スイス、BMCレーシングチーム) 12pts

 

●ヤングライダー賞

ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) 6:29:55

 

●チーム総合

オメガファルマ・クイックステップ 19:30:11

 

フルリザルト(大会公式サイト)

 
【レースレポート】
DAILY NEWS 2014.05.02(サイクリングティップス日本語版・翻訳)
 

© Orica-GreenEDGE
© Orica-GreenEDGE


 

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●第3ステージ(ル・ブヴレ~エグル、180.2km)-5月2日

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【結果】

1.シモン・スピラック(スロベニア、チーム カチューシャ) 5:09:23

2.クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) s.t.

3.ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) +57″

 

【総合】

1.シモン・スピラック(スロベニア、チーム カチューシャ) 11:39:25

2.クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +01″

3.ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) +1’02”

 

●山岳賞

ヨハン・チョップ(スイス、イアム サイクリング) 30pts

 

●ポイント賞

マルティン・コーラー(スイス、BMCレーシングチーム) 12pts

 

●ヤングライダー賞

ヘスス・エラダ(スペイン、モビスター チーム) 11:41:05

 

●チーム総合

モビスター チーム 35:02:58

 

フルリザルト(大会公式サイト)

 
【レースレポート】
1級山岳が4つ登場する、今大会のクイーンステージ。
 
最後の上り途中、残り26kmでヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)がアタック。
それにフルームのみが対応し、残り25.5kmでカウンターアタック。
 
一時は独走になったフルームにスピラックが単独で合流。
その後は2人で山頂を通過し、ゴールまでの下りも並走。
協調態勢を崩すことなく最終局面を迎え、最後はスピラックがゴールスプリントで勝利。
 
後続は前を行く2人を追ったものの、勢いで勝ることができず、57秒差でコスタを先頭にゴール。
 

© Team Katusha/Tim De Waele
© Team Katusha/Tim De Waele


 

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●第4ステージ(フリブール、174km)-5月3日

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【結果】

1.ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ) 4:14:21

2.トマ・ヴォクレール(フランス、チーム ヨーロッパカー) s.t.

3.ヤン・バークランツ(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ) s.t.

 

【総合】

1.シモン・スピラック(スロベニア、チーム カチューシャ) 15:53:55

2.クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +01″

3.ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) +1’02”

 

●山岳賞

ヨハン・チョップ(スイス、イアム サイクリング) 30pts

 

●ポイント賞

マルティン・コーラー(スイス、BMCレーシングチーム) 12pts

 

●ヤングライダー賞

ヘスス・エラダ(スペイン、モビスター チーム) 15:55:35

 

●チーム総合

モビスター チーム 47:46:28

 

フルリザルト(大会公式サイト)

 
【レースレポート】
逃げを決めた5選手がペースをキープしたまま、レース後半へ。
メイン集団は、総合上位にエースを送り込んでいるチームを中心にコントロールするものの、先行する選手たちとの差は思うように縮められない形に。
 
残り10.5km、上りを利用してバークランツがペースを上げると、ヴォクレールとアルバジーニがチェック。
3選手のペースがメイン集団に勝り、逃げ切りが濃厚な情勢に。
 
最終盤は、アルバジーニvs他2人の構図になったものの、地元レースでモチベーションの高いアルバジーニを倒すことは容易とはいえず。
アルバジーニは先頭へ押し出されながらも、2人へのマークは全く外すことはなく、アタックを封じるべくペースを徐々に上げてゴール前へ。
 
最後はスプリント力を発揮し、2人に先着。
今大会3勝目となるステージ優勝。
 
メイン集団は9秒差まで追い上げるのが精一杯。
 

© Orica-GreenEDGE
© Orica-GreenEDGE


 

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●第5ステージ(ヌーシャテル、18.5kmITT)-5月4日

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【結果】

1.クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 24:50

2.トニー・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ) +01″

3.ジェシー・サージェント(ニュージーランド、トレック ファクトリーレーシング) +08″

 

フルリザルト(大会公式サイト)

 
【レースレポート】
DAILY NEWS 2014.05.05(サイクリングティップス日本語版・翻訳)
 

Photo: Team SKY
Photo: Team SKY

 

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【最終成績】

●個人総合

1.クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 16:18:46

2.シモン・スピラック(スロベニア、チーム カチューシャ) +28″

3.ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) +1’32”

4.マティアス・フランク(スイス、イアム サイクリング) +1’44”

5.ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +1’48”

6.ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) +1’52”

7.ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム) +1’56”

8.ヨン・イザギレ(スペイン、モビスター チーム) +2’07”

9.ヘスス・エラダ(スペイン、モビスター チーム) +2’15”

10.ティボー・ピノ(フランス、エフデジ ポワン エフエル) +2’31”

 

●山岳賞

ヨハン・チョップ(スイス、イアム サイクリング) 30pts

 

●ポイント賞

マルティン・コーラー(スイス、BMCレーシングチーム) 12pts

 

●ヤングライダー賞

ヘスス・エラダ(スペイン、モビスター チーム) 16:21:01

 

●チーム総合

モビスター チーム 49:02:34

 

フルリザルト(大会公式サイト)

 

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【戦評】
 
本格的なステージレースシーズンの到来を告げるレースにふさわしく、ステージレーサーが現状のコンディションの中でしっかりと結果を残した印象。
 
ここしばらく体調が不安視されたフルームは、総合優勝という形でその不安を払拭。
クイーンステージとされた第3ステージでは、上りで実力を発揮。
頂上ゴールが無いステージ構成にあって、山岳ステージで好位置を押さえ、得意のタイムトライアルで勝利を決める盤石の勝ちパターン。
後続とのタイム差以上に、ライバルとの実力差はあるように感じられます。
 
最後まで総合優勝を争ったスピラックは、相性の良いこの大会でしっかりと結果を残しています。
1週間程度のステージレースであれば、確実に上位に顔を出す安定感にも注目したいところ。
さまざまなタイムの実力者が揃うチームの中で、今後グランツールでも総合成績を狙う選手となっていくのかどうかも見ものです。
 
そして、この大会のヒーローは何と言ってもアルバジーニ。
まさにアルバジーニのための大会だったと言っても大げさではないでしょう。
地元レースへのモチベーションの高さを窺わせた走りで、ハットトリックを達成。
アルデンヌクラシックでは目立ったリザルトを残すことはできなかったものの、ここでの走りによって、得意とするツール・ド・スイス、さらにはツール・ド・フランスへの布石となるかどうか。
 
この後ジロ・デ・イタリアを控える選手では、ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)が総合13位、リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファルマ・クイックステップ)が総合14位とまずまず。
無理なくステージをこなし、無事に予行演習が終了といったところ。
あとは本番にどうつなげていくかに期待と注目が集まります。
 
一方、ツールで総合を狙う選手の多くが、このレースを区切りに、休養やコース試走、高地トレーニングなど、レースから離れて調整に集中することに。
1ヶ月後のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ、ツール・ド・スイスでその成果が見られることでしょう。
 

Photo: Team SKY
Photo: Team SKY

 

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ツール・ド・ロマンディオフィシャルメディア

Du 29 avril au 04 mai 2014 - 68ème Tour de Romandie Tour De Romandie @TourDeRomandie tourderomandie

 

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